墓石の石材の特徴

火成岩 深成岩 花崗岩 庵治石・真壁石・稲田石など
閃緑岩 矢掛青など
斑レイ岩 浮金石 など
火山岩 安山岩 本小松・本山崎など
堆積岩 凝灰岩 軽石凝灰岩 大谷石など
溶結凝灰岩 白河石 など

上記石材のなかで深成岩(花崗岩・閃緑岩・斑レイ岩)を総称して御影石と呼んでいる。

代表的な墓石石材の種類


G623(産地・中国福建省)
中国産の石材の中で最も有名な石である。稲田石に似た粗目で、薄茶色を帯びている。中国材としては古くから輸入され、使用量は最も多い石である。石質も安定しており、経年変化が少ない石として安心して使用できる。価格も安く外柵材として使われることが多い。

G688(産地・中国福建省)
白と黒のバランスがよい中目の白御影石である。落ち着いた雰囲気を持っていて、中国を代表する外柵用石材として知られ、輸入量も増えてきている。石質も安定しており、丁場も大きいことから長期安定した供給がなされている。

G614(産地・中国福建省)
中国産の白色墓石材として古くから知られている。比較的、色ムラ、キズ、玉も少なく供給も安定している。大材の採れることでも知られている。価格が安いこともあり、安定した人気がる。石塔から外柵材として使われているが、石質が軟らかいから、磨き加工よりタタキ加工がよい。

AG98(産地・中国福建省)
中国産白御影石小目として知られている。日本の大島石と石目、色が似ていることで人気も高い。沿岸部で採石されていて、吸水率は比較的高いが、キズ、色ムラ、スジなどがほとんどなく、大材も採れる。産出量は安定していて、使い易い石である。石塔、外柵材として使われることが多い。

G654長楽(産地・中国福建省)
濃い緑と白系統の色味がはっきりと分かれている。石目を強く感じさせるものがあり、この石独特の雰囲気をもっている。中国産グレー系の石として広く使われていたが、墓石材として使われるようになったのは、比較的近年のことである。吸水率は高いが水捌けもよい。石塔、外柵材としての使用例が多い。

G654長泰(産地・中国福建省)
グレー系の石材で、G654長楽と比べると若干石目が粗い。吸水率は高いが、水捌けが良いのが特徴。石塔、外柵材として多く使われている。ひんしつも安定していて、価格も安く和型墓石、洋型墓石ともに使われている。グレー系の石の中では、人気のある石です。

河北山﨑(産地・中国河北省)
落ち着いたグレーの色と、比較的安価なことで、近年は非常に人気の高い石である。産出量も安定していて、石質も良い。中国山崎に比べ、採石場が安定していて、大材も採れることから、石塔、外柵材として使用されている。和型墓石では、お墓らしい落ち着いた雰囲気が好まれている。

南平黒(産地・中国福建省)
黒系であるが、中間色の中国材として人気がある高級石材である。中目で硬度もあり、研磨による光沢もよい。色の濃い物と薄い物が産出されているが、落ち着いた色合いが特徴で、石塔として使われることが多い。キズは少ない石ではあるが、丁場が不安定でスジの出る場合もある。

山西黒(産地・中国山西省)
中国産の黒御影石を代表する高級石材である。インド産の黒御影石と比べると、硬度は低いが、黒石の中でも安価なことで、日本でもたくさん使われている。石目は黒雲母が細目で、微量の乳白色の混入がみられるのが特徴である。採石場により石目や石質に差が生じることがある。石塔や外柵の他、墓誌にも多く使われている。

バルチックキング(産地・フィンランド)
地色がグリーンがかっていることで「フィンランドグリーン」とも呼ばれている。バルチック系の中では人気のある石である。石質は非常に硬く、研磨仕上げが美しい。ロイヤルグレーと比べると石目は粗いが、大材が採れることで、石塔、外柵材として使用されている。和型墓石での使用例が多い。

ロイヤルグレー(産地・フィンランド)
バルチックキングとともにフィンランドを代表する石である。バルチックキングに比べ石目が細かく、独特の色調に人気があり、日本にも沢山輸入されている。吸水率は低く、石質が硬いため風化に強い石としても知られている。

ラステンバーグ(産地・南アフリカ)
黒系の石であるが、インドの黒石とは趣が異なっている。ラステンバーグには4種あり、それぞれに色調の濃淡がある。石質は硬く、吸水率が極めて低く、経年変化の少ない石として知られている。古くから日本でも使われていて、和型墓石、洋型墓石ともに使用例が多い。

インパラブルー(産地・南アフリカ)
南アフリカ産のFG系統の石材である。この石は石目に大きな特徴があり、小目の石目の中に、光の加減でチラチラと輝くブルーの結晶がまばらに入っている。それが宝石のように美しいと人気のある石である。産出量は少ないため、比較的高価な石であるが、近年、デザイン墓などに使用することが多い。

クンナム(産地・インド)

インド産の黒石としては最高級石材である。世界で最も硬い黒御影石といわれている。品質が安定していて変色しないことなどから、ファイングレイン(スウェーデン産)と肩を並べる人気がある。クンナムと呼ばれる石の採石場も複数あり、採石場によって若干の差がある。

ファイングレイン(産地・スウェーデン)
スウェーデン産の最高級黒御影石。現在採掘されている黒御影石の中では、最高級品質の石である。非常に硬く、密度が高いため、研磨加工には特別な砥石を必要とするほどである。研磨仕上げによる光沢は素晴らしく、高級品としての人気が高い。原石には出荷証明証も発行されるが、本当の高級品は原石の産出量が少ない。

稲田(産地・茨城県)
茨城県笠間市から産出される石。日本を代表する中目の白御影石である。採石の歴史は古く、日本の歴史的建造物に大量に使われている。石質は硬く、研磨による艶もよい。国産の外柵材としてはポピュラーである。採石量も多く、大材の採れることでも有名である。

真壁中目(産地・茨城県)
茨城県真壁町、加波山系から産出されている。石質は硬く、密度も高い。白玉の出やすいのが特徴であるが、研磨による光沢はよく、経年変化の少ない石である。建築材や墓石材として使われている。小目に対して若干目の大きなものを中目と呼んでいる。

真壁小目(産地・茨城県)

茨城県真壁町、加波山系から産出されている。石質は硬く、密度も高いのだが、白玉の出やすいのが特徴である。研磨による光沢はよく、経年変化の少ない石として知られている。他、建築材としての使用もある。

深山吹雪(産地・福島県)

福島県のほぼ中央部にある田村市から産出されている。青味の濃い中目の御影石である。白い長石が吹雪のように美しく舞うことから、この名が付いている。産出量、石質ともに安定していて、高級感があり、価格も手頃なことから多く使われている石である。主に外柵材として使われるが石塔としての使用もある。

紀山(産地・福島県)

福島県南部、いわき市から産出される石。細目の白御影石で、全体に青みを帯び、上品な雰囲気を持っている。吸水率が低く、経年変化が少ないのがこの石の特徴といえる。関西方面では人気の高い石であるが、近年は関東地区でも多く使われている。主に石塔に使われることが多い。

本山崎(産地・山梨県)

山梨県甲府市で産出される安山岩の石。採石の歴史は古く、関東地方では高級墓石材として人気の高い石である。石質は硬く、グレーの色合いをもち、目が細かく暖かみを感じさせる。石には若干赤みを帯びたものがある。近年は採石量も少なくなってきている。

万成(産地・岡山県)

岡山駅から西方5kmほどのところで採石されている。淡紅色の御影石として古くから人気の高い石である。石質は硬く、吸水率が低いことがこの石の特徴である。特にカリ長石が、万成石の特徴である淡い紅色を生んでいる。使用用途としては、墓石の他、記念碑や建築材としての人気が高い。

浮金(産地・福島県)

国産の黒御影石として日本を代表する有名な石。採石の歴史も古く、阿武隈山系の鞍掛山、黒石山の標高800m程の山頂部から産出している。石質は粗密の差が少なく、黒色の中に浮き出るような白い斑点があり、金粉が浮いたような模様が特徴である。耐久性もあり、黒石としては貴重で、人気の高い石である。高級墓石材として使われている。

羽黒青糠目(産地・茨城県)

石どころとして知られている稲田、真壁の中間にある桜川市羽黒から産出されている。石目は細かく、全体に青みを帯びた高級感のある石。西の庵治石に対して東の羽黒といわれる銘石である。原石は玉石で、歩留まりが悪く貴重な墓石材である。少量ではあるが、羽黒青糠目石の中に「牡丹石」「浮常陸石」と呼ばれるものがある。

大島(産地・愛媛県)

愛媛県今治市お沖、瀬戸内海の大島で採掘されている。採石の歴史は古く、四国を代表する石の一つとして関西を中心に人気が高い。石質は硬く、吸水率も低く、研磨による艶の出もよい。最も石目の細かなものを特級と呼び生産量は少ない。他に一級と二級もある。石はやや青みを帯び色あせしなく、経年とともに青味の増すのがこの石の特徴である。

本小松(産地・神奈川県)

神奈川県真鶴町で古くから採石されていて、丁場は海岸部にあり、運搬に便利なことから、江戸城築城の折など関東圏では大量に使われている。気品ある淡灰緑色の色調で高級墓石材として、関東では根強い人気がある。色調はやや青みをもつものと2種類ある。近年は産出量も減少傾向にある。安山岩。

庵治(産地・香川県)

庵治石の歴史は古く、安土桃山時代には寺社建築に使われた記録がある。大正時代から銘石として全国的に知られてきた。石質は硬く、研磨による艶の出もよく、表面に庵治石独特の「斑」が浮くのが特徴である。日本を代表する高級墓石材として知られている。石目の大きさによって「細目極上」「細目」「中細目」「中目」などがある。
     

株式会社六月書房発行「墓石用石材銘石カード集」参照

 

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